8000Hz 2012 1 13

 いくらリスニングの練習をしても、
イギリス人やアメリカ人の英語が聞き取れない。
 そう思った人が、自然であり、正しいのです。
むしろ、「私は英語が聞き取れる」という人の方がおかしいのです。
 極端なことを言えば、日本人は、医学的に、
英語を聞き取ることができないと言えるかもしれません。
 日本人が日本語を話すときは、
だいたい125Hzから1500Hzの音域の中で、低周波の音域を多用し、
高周波の音域どころか、1000Hzから3000Hzの中周波の音域ですら、
あまり使わないかもしれません。
特に、日本語で、1500Hzを超える音域は使わないでしょう。
 ところが、英語は、1000Hz以上の音域を使います。
それどころか、3000Hz以上の高周波の音域も多用する場合があります。
英語は、2000Hz以上が主な音域と言ってよいでしょう。
 だから、日本人にとって、
英語が聞き取れないのは、当然であり、自然なことでもあるのです。
 もちろん、人間の耳は、20,000Hzの音まで聞き取れるようになっていますので、
本来であれば、高周波の音域でも聞き取れるはずです。
 しかし、そんな音まで聞き取れたとしたら、
日常生活で、耳が忙しくなるでしょう。
 母国語である日本語は、低周波の音域が中心だから、
日本に住んでいる以上、
中周波の音域から高周波の音域は、自動的にカットした方が合理的です。
 そういうわけで、日本人の耳は、
日本で暮らす上で、最適な状態にチューニングされているのです。
そういうチューニングがされている以上、
当然、英語を聞き取れる仕様にはなっていません。
 しかし、それでも英語のリスリングを習得したいという人には、
ちょうどよい本があります。
書名 奇跡の音 8000ヘルツ英語聴覚セラピー
    英語の優先周波数帯である2000〜8000ヘルツを強調した特殊音声CDで
    耳のピントを英語にチューニング
著者 篠原 佳年  セニサック陽子  きこ書房
(使用上の注意)
 この本に添付されているCDで、
少なくとも2週間以上練習すれば、英語が聞き取れるようになるでしょう。
 しかし、副作用があります。
今まで聞こえていなかった、
あるいは雑音として聞こえていた英語が、
耳に突き刺さるように聞こえてくるでしょう。
 とりわけ、日本人が苦手とする、
英語特有の摩擦音や破裂音が聞き取れるようになるでしょう。
おそらく耳が忙しくなると思います。
 今までは、日本人が日本で暮らす上で、
必要のない音域は、自動的にカットされていたわけですから。
 それでも、ここはプラス思考で行きましょう。
日本人の聴覚を新しい領域まで広げ、新しい日本人を作っていくと。

リスニング 2012 11 18

書名 魔法の英語 耳づくり
    映画のセリフも、どんどんキャッチできる
著者 リサ・ヴォート  Jリサーチ出版

 日本人は、中学、高校、大学と、
10年間も英語を学ぶのに、
アメリカ人が話す英語を、
ほとんど聞き取れないという状態です。
 それは、なぜか。
アメリカ人が、関西弁で、英語をしゃべっているからです。
 たとえば、こう考えてみましょう。
アメリカで、一生懸命、日本語を学んだアメリカ人が、
最初に訪問した場所は、大阪だったとすると、
どうなるでしょうか。
おそらく、日本語を聞き取れないでしょう。
 日本人ならば、何とか関西弁という方言を聞き取れるでしょうが、
アメリカ人は、関西弁という日本語を聞き取れないでしょう。
 さて、前置きが長くなりましたが、
この本から、参考になるところを引用しましょう。
 「city」という単語の発音は、
日本の学校では、「シティー」と教わるでしょう。
 この本では、アメリカ人が発音する「city」は、
日本人には、「sidy」と聞こえると書いてあります。
 同じように、「matter」の発音は、
日本の学校では、「マター」と教わるでしょうが、
アメリカ人が発音する「matter」は、
日本人には、「madder」と聞こえるそうです。
 そういえば、日本人もアメリカ流のところがあります。
「体育」を日本人が発音すると、日常会話の中では、
「たいいく」ではなく、「たいく」となってしまうでしょう。
 昔、こう言われたことがあります。
アメリカ人に対して、
「Philadelphia」を「フィラデルフィア」と発音しても通じない。
「古豆腐屋」と発音すれば通じると。










































































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